内視鏡センター
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)は、胃がん、大腸がんをはじめとする様々な病気の予防、早期発見の有効な手段です。
淳風会ロングライフホスピタル 「内視鏡センター」では、受診者様本意の検査と治療をポリシーに、痛み・不快感・プライバシー・利便性など、様々な要素に配慮しながら「安心・納得」を感じていただける検査に努めています。
消化器内視鏡検査の現在
アメリカに比べて日本では死亡率の高い「大腸がん」
「大腸がん」は日本では「がんによる死亡原因の上位」を占めています。しかしアメリカでは「大腸がん」による死亡率は近年減少し続け、日本ほど高くありません。
これは、アメリカでは「大腸がん検診の受診率が高い」ことが一因となっています。
食生活の欧米化などにより、近年大腸がんが増加した日本に比べ、その欧米の本家アメリカの方が死亡率が低いのは驚きですが、実はかつては大腸がん死亡率が高かったアメリカも、国の政策により「大腸がん検診」の受診率を上げていったことで、死亡率も減少していったという経緯があります。
大腸がん検診受診率80%を目指すアメリカでは、2018年時点で受診率66%に対して、日本における大腸がん検診の40~69歳の方の受診率は、男性で47.8%、女性で40.9%*となっており、この受診率の差が死亡率の差にも大きく関係していると考えられます。
受診率の差には様々な要因が考えられますが、大腸がん検査、とくに「大腸カメラ」へのマイナスイメージ(苦痛、はずかしさ、予約や日程調整の煩わしさなど)もその一因となっていると思われます。
しかし大腸カメラをはじめ日本の内視鏡を取り巻く環境は日々進化しており、当院では「痛くない、苦しくない内視鏡検査」「プライバシーに配慮した内視鏡検査」「無駄のないワンステップの内視鏡検査」を行うことで、受診率の向上に努めています。
安心の内視鏡検査により、がんで亡くなる方をひとりでも減らしていくことが、消化器のエキスパートであるわたしたちの使命であると考えています。
「胃がん」「大腸がん」は予防できます。
「胃がん」「大腸がん」は予防できます。また、早期発見により治療が可能です。
そのためには、内視鏡による検査が最良の方法です。
「胃がん」の原因の多くは「ピロリ菌」によるものであることが分かってきました。健康診断でピロリ菌が疑われた場合、当内視鏡センターで感染を確定する検査ののち、その場で除菌治療をすることで胃がんを予防することが可能です。
また、「大腸がん」のほとんどは腺腫という大腸ポリープから起こり、その腺腫を切除することで大腸がんは予防できます。当内視鏡センターでは「痛くない、苦しくない内視鏡検査」でポリープを発見し、90%以上をその場で切除することが可能です。
当内視鏡センターでは、淳風会健康管理センターとも連携しながら、安心の内視鏡検査を通じて、これらのがんの予防、早期発見に努めています。
対象部位食道、胃、十二指腸など
上部内視鏡検査では鼻または口から内視鏡を挿入し、上部消化管の各部位(食道・胃・十二指腸)を一連の検査で観察します。一般的に「胃カメラ」と言われてきたもので、経鼻内視鏡(鼻から入れる内視鏡)、経口内視鏡(口から入れる内視鏡)があります。
このような方が検査をされています。
- 苦しくない検査をご希望の方
- 専門医が検査します。
- 苦しくない細い内視鏡スコープを使用します。
- 経鼻検査を行っています。
- 鎮静薬の利用が可能です。
- 最新の機材を使用します。
- 淳風会健康管理センターで要精密検査の方で「ワンステップ」の検査をご希望の方
- 健康診断や人間ドックの胃部X線・ピロリ菌検査で異常があった方
- 胃や食道に不安のある方
- ピロリ菌感染が心配な方
- 検診をご希望の方
- バリウムが苦手な方
対象部位大腸(結腸と直腸)と小腸(回腸)の一部
大腸内視鏡検査では、おもに大腸を観察するために肛門から内視鏡を挿入し、ポリープやがん、炎症などを観察、診断します。検査の過程で組織の一部をとって調べたり(生検)、ポリープや早期大腸がんであれば、その場で切除や治療*も可能です。
*ポリープ切除術(ポリペクトミー/ポリペク)・内視鏡的粘膜切除術(EMR)など
このような方が検査をされています。
- 苦しくない検査をご希望の方
- 専門医が検査します。
- 苦しくない細い内視鏡スコープを使用します。
- 最新の機材を使用します。
- 鎮静剤の利用が可能です。
- 快適な検査をご希望の方
- 検査室は全て個室です。
- お一人お一人専用の控室(個室)をご用意。
- 女性医師が在籍しています。ご予約時にご相談ください。
- 淳風会健康管理センターで要精密検査の方で「ワンステップ」の検査をご希望の方
- 健康診断や人間ドックで便潜血陽性の方
- 血便、便秘、下痢などの症状がある方
- 下腹部、大腸に不安のある方
- 親族に大腸がんの方がいる方
- 検診をご希望の方
- ご自宅で下剤を服用したくない方