当院の上部内視鏡検査(胃カメラ)について
苦しさや痛みに細心の配慮を行いながら、検査を取り巻く環境にもこだわった「安心」で「快適な」上部内視鏡検査(胃カメラ)を、経験豊富な医師・スタッフがご提供しています。
専門医が検査を行います。
消化器を熟知した専門医と専門のスタッフによる安心の検査です。
鼻からスコープを入れる経鼻内視鏡検査を行なっています
経鼻カメラは反射の原因となる舌の上を通らないため、咽頭反射であるえづきが少なく、経口カメラに比べて楽だと感じる方が多いです。
最新の機器や薬剤による苦痛・不快感の緩和
最新の検査機器や薬剤を積極的に導入することでも、受診者様の苦痛の緩和に努めています。
特に内視鏡スコープ(挿入する管の部分)は「6mm」の特に細いものを使用しています。
鎮静薬で痛みを和らげることができます。
苦痛、不快感への不安が大きい方は、鎮静薬で検査中の痛みや苦しみを軽減させることが可能です。その人その人に合った適切な量の鎮静薬を使用し、検査自体を熟練の医師と看護師が丁寧に進めることで、ほとんどの苦痛が改善されます。痛みや苦しみの感じ方には個人差がありますが、当院の検査では多くの方に、「思ったほど苦痛ではなかった」との評価をいただいており、「検査が終わったことに気づかなかった」とおっしゃる方もいるくらいです。
検査後・処置後はお問い合わせには24時間対応いたします
検査や処置、治療直後はとても不安なものです。当院では検査後・処置後のお問い合わせには24時間体制でお応えいたします。異変を感じたり、気になることがあればご連絡ください。スタッフがしっかりと対応いたします。
薬剤師、管理栄養士が常駐しています
薬剤師と管理栄養士が常駐しているので、検査後の食事に関する疑問や不安、服用中のお薬の影響などに関してもお気軽にご相談いただけます。
特に消化管の検査や治療後のお食事は注意が必要ですので、しっかり案内させていただきます。
検査室はプライバシーを確保
3室ある検査室は全て独立した部屋になっており、室内は受診者様と当院の担当スタッフのみでプライバシーが完全に確保されています。
当院は女性医師が複数名在籍しており、医師、看護師ともに全て女性スタッフのみで検査をお受けいただくことも可能です。(医師の勤務シフトにより限りがございます。ご予約時にご相談ください。)
胃がんとピロリ菌について
胃がんはかつて長い間日本人のがんによる死亡数の第1位でした。近年、内視鏡や胃X線による診断能の向上、治療技術の進歩により、胃がんで亡くなる人は少しずつ減少し第3位になっていますが、それでもまだ年間約4万5千人の方が胃がんでなくなっています。他部位のがんと同様に、胃がんにおいても早期の段階では自覚症状はほとんどありません。早期発見のためには、検診や人間ドックにおける検査が非常に大切です。早期発見できれば、内視鏡治療で治ることも可能です。
ピロリ菌は胃の中に棲む細菌で、感染する時期は子供の頃です。ピロリ菌に感染すると胃の炎症や萎縮(老化現象)が出現し、それらを土台として、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんが発生することがあります。おおよそピロリ菌に感染している人が200人いれば、その中から毎年1人ずつ胃がんが発生すると考えられています。一方、ピロリ菌に感染していない人から胃潰瘍・十二指腸潰瘍が発生することは少なく、胃がんが発生することも非常に少ないと考えられています。日本におけるピロリ菌感染率は急速なスピードで低下していますが、感染している人は、若くても胃がんリスクがあると言えます。
専門医が内視鏡でピロリ菌感染状態を判断
ピロリ菌の検査法には内視鏡・生検を必要とする培養法・鏡検法・迅速ウレアーゼ試験と内視鏡を必要としない尿素呼気試験・便中抗原検査・血清抗体検査・尿中抗体検査があります。当院では内視鏡検査でピロリ菌感染状態を判断できる専門の医師が内視鏡を担当しており、検査当日その場で、感染の確定診断から除菌治療を行うことが可能*です。除菌治療について経験豊富な医師が揃っていますので、お気軽にご相談ください。
除菌治療後も内視鏡検査は定期的に
ピロリ菌除菌により、胃がん発生リスクは低下しますが、ピロリ菌に感染していない人と同程度までリスクを低下させることはできません。除菌に成功した後も定期的に内視鏡を受けていただくことが大切です。
ピロリ菌について
ピロリ菌の正式名は「ヘリコバクター・ピロリ」で、ヘリコはヘリコプターのヘリコと同じで「旋回」という意味があります。大きさは0.5×2.5~4.0μm*くらいで、もともと胃の出口をさす「ピロルス(幽門)」あたりで発見され、まさにヘリコプターのように数本のべん毛(ひげの部分)を回転させて移動するバクテリア(細菌/バクター)なので、この名前がつきました。酸素の存在する大気中では生きていくことができず、酸素にさらされると徐々に死滅します。乾燥に弱いのも特徴です。ピロリ菌は、胃の中にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、そのアンモニアで酸を中和すること周りの酸を和らげて生存しています。
当院では、最新の機器を導入しています
内視鏡機器をはじめ、内視鏡センターで使用する機器の性能や仕様は、検査に精度のみならず、検査時の苦痛や不快感にも大きく影響します。
そのため、当院では積極的に最新の機器を導入し、ハード面のアップデートに努めています。
検査の根幹をなす内視鏡は、FUJI FILM社のLASEREOシステムを導入。2波長のレーザー光線で4つの観察タイプが使用でき、状況に応じて微小な病変の観察が可能な高性能機器です。
また、OLYMPUS社「EVIS X1」は、スクリーニング(観察〜画像分解)、診断、処置までの全ての行程で高い精度を発揮します。
当院ではこれらの機器を状況に合わせて使い分けながら、精度の高い検査に努めています。
さらに直径6mmと、従来のものより格段に細くなったビデオスコープ(鼻や口から挿入する管の部分)も、拡大機能の充実により、高い解像度を保ちながら、より苦痛の少ない検査を可能にしています。
受診者さまに直接触れるスコープは当然ですが毎回完全洗浄・消毒。毎回の洗浄はしっかりと管理され、120%の安心を提供できるよう努めています。
特殊光(NBI・BLI・LCI)による観察でさらに精度をアップ
当院の経鼻内視鏡で使用しているスコープは6mmととても細く、受診者様の負担の軽減にはメリットが大きいのですが、口腔検査より画質が劣る点が指摘されていました。しかし、レンズやデジタル技術の発達により、拡大画像の解像度が進化していることに加え、NBI(Narrow Band Imaging)・BLI(Blue LASER Imaging)・LCI(Linked Color Imaging)などの狭域帯光観察といわれる特殊光を使った観察により、通常の光では見えにくい病変を見つけることが可能になり、経鼻内視鏡検査の精度は格段に進歩しています。粘膜の表面構造や血管の像を強調して描き出すことにより、通常観察では形態や色調変化を捉えにくい初期の腫瘍も見つけやすくなり、早期がんやさまざまな病変の発見に役立っています。
当院で導入している内視鏡機器
前処置の薬剤も、とくに飲みにくいものはありません。
上部内視鏡検査(胃カメラ)では検査の前に胃内の粘液を除去し、泡を消すための薬剤(粘液除去薬・消泡薬)を内服してもらいますが、これらはシロップ状の液体ですので、バリウムのような不快なものではありません。
当院では粘液除去薬・消泡薬の効果が1回の服用で得られるガスコン®ドロップを採用しています。
二次検査・精密検査がさらに無駄なく簡単に
これまでの人間ドックや健康診断では、要精密検査の場合、一旦検査結果を持ち帰り、あらためて再検査の医療機関をご自身でご予約という流れが一般的でした。
そのため、二次検査を受けられず病変を悪化させるケースが多く見受けられます。
当院、淳風会ロングライフホスピタルでは、同じ淳風会の「淳風会 健康管理センター」での人間ドックや検診で、内視鏡による再検査が必要な場合、その場で二次検査・精密検査の予約が可能です。
人間ドックや検診による一次検査は、異常が発見された場合、その後の二次検査をセットで行ってこそ意味があるものです。
ついつい億劫になってしまう二次検査も、淳風会ならではの「ワンステップ」検査体制で、より無駄なく行っていただき、見つかった病変に首尾よく対処してゆくことが可能です。
信頼できる專門医療機関をご紹介
万が一、専門の治療を必要とする病気やがんが見つかった場合も、川崎医科大学総合医療センター、国立病院機構岡山医療センター、岡山大学病院、岡山市民病院など多くの專門医療機関と連携しており、ご希望に応じて紹介いたします。
岡山市街地からほど近い閑静な環境です
岡山市中心部から西に約3kmと交通の利便性もよく、南東を臨む高台に位置しているので開放感ある眺望も魅力です。
検査の日は日々の喧騒を忘れて、リラックスしたお気持ちでお過ごしください。
平面駐車場をしっかり完備
病院に隣接して女性やご年配の方でも停めやすい平面駐車場を30台以上確保しています。