子宮頸がんとHPVワクチン
子宮頸がんは若い世代に増えています
20代から30代で子宮頸がんにかかる人が近年増えています。HPVワクチンでヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を予防し、20歳からは子宮がん検診を受けることによって、子宮頸がんで苦しむ人を減らすことができます。
子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)
子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、HPVが長期にわたり感染することでがんになると考えられています。
このウイルスは、主に性的接触によって感染するもので、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。感染しても、多くの場合免疫機能により自然に排除されますが、一部が数年~十数年かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。
ワクチンの効果
HPVワクチンは、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることも分かってきています。
子宮頸がん(HPV)ワクチンの定期接種について
小学校6年生から高校1年相当の年齢の女子への接種
接種対象
小学校6年から高校1年相当の年齢の女子 ※接種時に岡山市に住民票のある方
接種期限
高校1年相当の年齢に達した年度の3月31日まで
接種費用
無料
接種方法
親子手帳および予防接種手帳を持参してください。
事前に連絡(086-252-1185)して接種日時の確認をしてください。
定期接種として認められているワクチンはサーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)、シルガード(9価)の3種類があります。(シルガード(9価)は令和5年4月1日から定期接種の対象になりました。)上記期間の間に計3回接種します。初回から接種完了まで約6か月かかります。
9価ワクチンは1回目を15歳になる日までに接種する場合、5か月以上の間隔をあけて計2回接種も可能となります。接種間隔は、ワクチンの種類によって異なります。