禁煙支援外来

何度もチャレンジして禁煙に失敗してきた方、心機一転、禁煙を決意した方、禁煙を諦めないでください。
現在では「飲み薬」による治療*が可能です。個人の意思だけでは難しい禁煙を、医学的な立場から専門の医師がしっかりサポートします。

【重 要】*現在、米国内の事情により製造メーカー・ファイザーより日本への輸入が停止しております。薬品の供給が再開し次第、飲み薬の治療も再開いたします。ご迷惑をおかけしますが、今しばらくお待ちください。なお、ニコチンパッチによる治療は通常通り行なっております。

条件を満たす方は、保険診療による治療が可能です。

ニコチン依存症スクリーニングテストにより「ニコチン依存症」と診断された方など、条件を満たす方は、健康保険等を使用して1割から3割の負担で治療が可能です。
保険診療*による禁煙治療には、以下のようなメリットがあります。

  • ご自身で行うより、楽に禁煙できます。
    医師の処方による禁煙補助薬で離脱症状を抑えながら治療を進められ、必要に応じて医師がサポートするので、一人で取り組むよりは楽に禁煙ができます。
  • 確実な禁煙ができます。
    禁煙補助薬を使用したり、適宜医師によるカウンセリングを受けながら進めていくので、禁煙の成功率がアップします。
  • 経済的な負担なく禁煙できます。
    保険診療による禁煙は費用が抑えられるので、家計への負担は少なく禁煙に取り組めます。

*健康保険で禁煙治療を行うためには、●直ちに禁煙しようと考えている ●ニコチン依存症のスクリーニングテストで5点以上 ●36才以上の場合、ブリンクマン指数(1日喫煙本数×喫煙年数)が200以上 ●禁煙治療を受けることを文書により同意している などの条件を満たしている必要があります。

禁煙治療の期間

12週間を基本に行います。

治療期間は12週間を基本とし、その間に診察を5回受けます。初回の診察でニコチン依存症と診断されたたら、禁煙補助薬の使用を開始します。

内服薬で治療する場合、禁煙開始日の1週間前からお薬を服用しはじめ、服用8日目から禁煙を開始します。
貼布薬で治療する場合、初回診察から禁煙を開始し、同時に貼布薬を貼り始めます。
診察では、禁煙の進捗を測るための「呼気一酸化炭素濃度の測定」やお薬の処方、禁煙開始・継続に向けての指導やカウンセリングを行います。

保険診療による禁煙治療のスケジュール 1保険診療による禁煙治療のスケジュール 1

保険診療による禁煙治療のスケジュール 2保険診療による禁煙治療のスケジュール 2

禁煙治療に使うお薬

バレニクリン(チャンピックス)
【休止中】

現在、禁煙補助薬は内服薬で行うのが主流です。12週間服用します。

バレニクリン(チャンピックス)

バレニクリンの特長

  • ニコチンを含んでいません。
  • 禁煙中の離脱症状を緩和して、喫煙時の満足感を抑制するので、たばこを吸ってもおいしいと感じにくくなります。
  • 服薬回数は1日2回、朝夕食後に服用します。
  • 禁煙開始日の1週間前から服用を開始し、服用開始後8日目から禁煙を始めます。

ニコチンパッチ(貼付剤)

内服薬ではなく、皮膚に貼るタイプの貼付剤もあります。内服薬が出るまではこちらが主流でした。

バレニクリン(チャンピックス)

ニコチンパッチの特長

  • 時間作用型のニコチン製剤です。
  • 毎日1枚を邪魔にならない箇所の皮膚に貼り、ニコチンを吸収させて離脱症状を抑えます。
  • 1枚で24時間使用でき、原則は就寝中も貼り付けたままにします。
  • 市販のものより高濃度で効果持続時間が長い製剤です。
  • 3つのサイズがあり、禁煙の進捗に合わせてサイズダウンしていきます。

※ニコチンパッチは既往症、体質等によりご使用いただけない場合もございます。ご了承ください。

禁煙治療の費用

バレニクリンの場合
  1割負担 3割負担
初診料+再診料
(計5回)
約800円 約2,400円
管理費用 約1,000円 約2,900円
投薬料 約4,700円 約14,000円
合 計 約6,500円 約19,300円

※金額は全て税込みです。

ニコチンパッチの場合
  1割負担 3割負担
初診料+再診料
(計5回)
約800円 約2,400円
管理費用 約1,000円 約2,900円
投薬料 約2,500円 約7,300円
合 計 約4,300円 約12,600円

※金額は全て税込みです。